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『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』カードレビュー
カードレビュー

『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』カードレビュー

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6月19日(金)にプレリリースを控えた『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』。これまでのユニバースビヨンド同様に、多数の伝説のクリーチャーが収録。cEDHの環境に変化は起こるのでしょうか。

《マインド・ストーン/The Mind Stone》

インフィニティストーンメガサイクルの2枚目は白。装着すると自身の終了ステップに土地ではないパーマネントをブリンクできるようになります。

《太陽の指輪/Sol Ring》《古えの墳墓/Ancient Tomb》から出せない2マナアーティファクトは意外と出しづらいため、ブリンク能力を積極的に活用できるデッキで使用することになりそうです。《意志を縛る者、ディハーダ/Dihada, Binder of Wills》は-3能力で回収できる他、毎ターン-3能力を起動できるようになるため好相性。

《諜報のスペシャリスト、ブラック・ウィドウ/Black Widow, Intel Expert》

3マナクリーチャーのサボタージュ能力で2ドローは破格の性能。ダメージを通した対戦相手にも2ドローを与えますが、《フェアリーの黒幕/Faerie Mastermind》《タタル・タル/Tataru Taru》を能動的に誘発させる材料にもなり得ます。

《量子もつれ/Quantum Entanglement》

2マナブリンクはやや重いものの、毎ターン再利用できるとなれば話は別。瞬速を持っているため、受動的にも能動的にも使っていけます。《秘密売り、ティヴィット/Tivit, Seller of Secrets》は宝でコストを賄えて好相性。

《才気煥発な勇士、アイアンハート/Ironheart, Clever Champion》

非クリーチャー限定の《最高工匠卿、ウルザ/Urza, Lord High Artificer》のような能力。一見すると下位互換にも思えますが、これ自体がアーティファクトかつ即席を持っているため、より速く戦場に着地させることも可能です。《Transmute Artifact》との相性も良好で、青茶系デッキの新たな選択肢になりそうです。

《ワンダラス・ワスプ/The Wondrous Wasp》

クリーチャーの能力を失わせるだけのカードが採用される余地はありませんが、これは飛行アタッカーになるという点も優秀。アタッカーが必要で、クリーチャーデッキを睨みたい場合には選択肢になるでしょう。

ちなみにフェアリーではありません。

《鎧纏いしアベンジャーズ、アイアンマン/Iron Man, Armored Avenger》

《沈思の教授/Pensive Professor》の登場で話題となった《ホログラムの助手、ライラ/Lyla, Holographic Assistant》の上位互換。レアリティの違いがあるとはいえ、こんな短期間で上位互換が出てくるとは……

統率者にすえる場合は全力で《沈思の教授/Pensive Professor》にアクセスする構築になるでしょう。

《若き天才、ヴァレリア・リチャーズ/Valeria Richards, Precocious》

範囲が広めのマナコスト軽減と、条件が緩めのアドバンテージ獲得能力をあわせもったクリーチャー。瞬速付与も使いながら堅実にアドバンテージを稼ぎ、未来独楽を目指しましょう。

《スーパースパイ、ブラック・ウィドウ/Black Widow, Super Spy》

アドバンテージ獲得能力を持った軽量クリーチャー。この手のカードは総じて賞味期限が短めですが、威迫と+1/+1カウンターを乗せる能力の合わせ技で長期間にわたってアドバンテージを稼いでくれます。

《比類なき者、ドクター・ドゥーム/Doctor Doom, Unrivaled》

とうとう黒単でも寿司が握れるように。特殊勝利を抜きにしても、やや悠長ながらアドバンテージ獲得能力持ち。地上でしっかりと構えてアドバンテージを稼ぎつつ、油断したところに《Demonic Consultation》を差し込みましょう。

《Demonic Consultation》スタックでこれが除去されると目も当てられないので、能力起動スタックで唱えるのは忘れずに。《タッサの神託者/Thassa's Oracle》ではあえて順番を逆にするテクニックもありますが、このカードではほとんどの場合に意味がないでしょう。

《アベンジャーズ解散/Avengers Disassembled》

盤面を壊滅させつつ、《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》を破壊できます。オーバーキルどころの騒ぎではありませんが、クリーチャーデッキが流行している環境では検討できる1枚……かも……?

《ホークアイの弓/Hawkeye's Bow》

《天光を求める者/Seeker of Skybreak》とのコンボが話題の1枚。cEDHで積極的に採用したいコンボではありませんが、これを《鋭い目の航海士、マルコム/Malcolm, Keen-Eyed Navigator》に装備すると、攻撃するたびに宝物を4つ生成するようになります。

《愛のヴィジョン/Vision of Love》

どんどん増えていく《苦しめる声/Tormenting Voice》の亜種。インスタントかつ条件が緩めなため、この手のカードが何枚でも欲しい《モンスーンの魔道士、ラル/Ral, Monsoon Mage》で採用されるでしょう。

《モロイドの支配者、モールマン/Mole Man, Moloid Master》

《ラムナプの採掘者/Ramunap Excavator》の上位互換が登場。《森の轟き、ルムラ/Lumra, Bellow of the Woods》《フェイに呪われた王、コルヴォルド/Korvold, Fae-Cursed King》は両方の能力と非常に相性が良く、すぐに姿を見かけることになりそうです。

《カンフーの達人、シャン・チー/Shang-Chi, Master of Kung Fu》

クリーチャーデッキ待望の1枚。《千年霊薬/Thousand-Year Elixir》を内蔵している他、起動型能力限定の2マナを生み出す能力も持っています。《トリトンの英雄、トラシオス/Thrasios, Triton Hero》《眷者の神童、キナン/Kinnan, Bonder Prodigy》といった、起動型能力を積極的に活用するデッキには素直に採用できそうです。

《ワールド・ウォー・ハルク/World War Hulk》

《原初の征服者、エターリ/Etali, Primal Conqueror》の踏み倒し要員が増えました。エターリに限らず、6マナ以上の緑か赤を含む統率者では常に採用を検討できそうです。

《祖先との交流/Ancestral Communion》

《新たな芽吹き/Regrowth》もここまで強くなりました。パーマネント限定ではあるものの、2マナで墓地のカードを2枚回収できるのは強力。各種《トリトンの英雄、トラシオス/Thrasios, Triton Hero》デッキでは採用を検討できるでしょう。

多色

《ジェニファー・ウォルターズ/Jennifer Walters》

どんどん増える対話拒否クリーチャー。対話拒否以外の能力はcEDHでは活躍しづらいため、ほとんどのデッキでは《勝利の楽士/Voice of Victory》の下位互換です。ただ伝説であることや、その他のクリーチャータイプを活かせるデッキではより積極的に採用できるでしょう。《ウェザーライトの艦長、シッセイ/Sisay, Weatherlight Captain》では定番の1枚になるかもしれません。

《S.H.I.E.L.D.のエージェント、ニック・フューリー / Nick Fury, Agent of S.H.I.E.L.D.》

とうとう1マナ5色ジェネラルが登場。単純な速度感では《ロフガフフの息子、ログラクフ/Rograkh, Son of Rohgahh》に後れを取るものの、固有色の多さと《新生化/Neoform》《出産の殻/Birthing Pod》《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher》をサーチする動きで差別化できそうです。

パワーアップ能力はほぼインクの染みですが、《船砕きの怪物/Hullbreaker Horror》で全色無限マナを出した後の勝ち筋にはなり得ます。《むかつき/Ad Nauseam》と両立しづらいギミックを採用するかは疑問ですが……

《ブルース・バナー/Bruce Banner》

《鉄びし/Caltrops》による1枚コンボが話題の1枚。表面も1マナの青い統率者ということで、各種統率者ピッチとの相性良好。ソーサリータイミングという縛りが辛いものの、《トリトンの英雄、トラシオス/Thrasios, Triton Hero》と(引く枚数だけを見れば)同じマナ効率のアドバンテージ獲得能力を持っています。

問題は裏面の重さ。《月霧/Moonmist》《風への放流/Release to the Wind》で踏み倒せはしますが、どちらも《鉄びし/Caltrops》との噛み合いが今ひとつ。積極的にマナを伸ばすこと自体は表面の起動型能力とも噛み合うため、単純に変身させるのが無難かもしれません。

《ティ・チャラ王/King T'Challa》

《フェアリーの黒幕/Faerie Mastermind》から起動型能力がなくなった……と見せかけて、自身のドローにも反応する高スペックなクリーチャー。cEDHで裏面を見かけることはまずないでしょうが、表面だけでも十分。様々なデッキで見かけることになりそうです。

《敏捷なるアベンジャーズ、ブラック・ウィドウ/Black Widow, Agile Avenger》

赤白になった《フェアリーの黒幕/Faerie Mastermind》。また……?

アドバンテージを稼ぐ手段に乏しいカラーリングにおいて、この誘発型能力は貴重。《意志を縛る者、ディハーダ/Dihada, Binder of Wills》などでの採用が期待できそうです。

《インヒューマンズのプリンセス、クリスタル/Crystal, Inhuman Princess》

《迷える黒魔道士、ビビ/Vivi Ornitier》を4色にしたようなマナクリーチャー。無色の呪文ではダメージを飛ばせない点や、出せるマナの量では劣りますが、色の多さで差別化は可能。《鋭い感覚/Keen Sense》《蛇の陰影/Snake Umbra》の分だけ《好奇心/Curiosity》の枚数が増えている他、サーチカードも豊富に。研究が進めば一線級に食い込むポテンシャルも秘めている統率者候補です。

土地

アンタップイン2色土地サイクル

戦場に出たターンか、基本土地をコントロールしている場合に色マナを出せる有効色の2色土地サイクル。基本土地を参照する都合上、3色以上のデッキで見かける機会はまずなさそうです。

2色デッキであっても基本土地をコントロールしているとは限りませんが、戦場に出たターンは色マナが保証されているのは高評価。対抗色の登場も待たれます。

総評

環境を激変させるほどのインパクトを持つカードこそありませんが、粒ぞろいな本セット。様々なデッキが強化を受けた他、新たなデッキの誕生も見込めそうです。