2026年2月9日、統率者戦において《呪文追い、ルーツリー/Lutri, the Spellchaser》(相棒指定は不可)と《生命の律動/Biorhythm》が解禁されました。
《けちな贈り物/Gifts Ungiven》を含む5枚のカードの解禁以来10ヶ月ぶりとなる今回の禁止改訂。解禁されたカードのレビューと、環境に与えうる影響についてお届けします。
《呪文追い、ルーツリー/Lutri, the Spellchaser》
ルーツリーは元々カードパワーの問題で禁止されていたわけではありません。統率者戦のハイランダールールと相棒条件の一致が原因だったため、相棒指定不可での解禁は妥当な判断と言えるでしょう。
環境に与える影響は小さいものとなりそうです。唱えて戦場に出た時にしか呪文をコピーできないため、《双つ身の炎/Twinflame》とのコンボは期待できません。デッキの中に入れる場合には、《意志の力/Force of Will》のコストになるという点を除いて、《二重詠唱の魔道士/Dualcaster Mage》の下位互換と言って良いでしょう。
《風への放逐/Release to the Wind》や《断絶/Snap》+《語りの神、ビルギ/Birgi, God of Storytelling》での無限キャスト自体は可能ですが、《大魔導師の名誉教授/Archmage Emeritus》や《嵐の伝導者、ラル/Ral, Storm Conduit》無しでは何も起こらず、コンボの必要枚数はやや多めです。
統率者にする場合、イゼットカラーのスペルデッキとしては《迷える黒魔道士、ビビ/Vivi Ornitier》や《モンスーンの魔道士、ラル/Ral, Monsoon Mage》といった強豪が立ちはだかります。今後の研究次第で活躍する可能性はありますが、環境を大きく変えることはなさそうです。
以下はルーツリーを統率者にしたサンプルデッキです。統率者単体ではマナも手札も稼げないため、《食糧補充/Stock Up》のような魅力的なコピー先をもう少し増量しても良いかもしれません。
《生命の律動/Biorhythm》
8マナと重い上に、勝利できるかどうかが不確定(それどころかスタック《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》で敗北する可能性すらある)という呪文が、cEDHで活躍する可能性は限りなく低いでしょう。《一つの指輪/The One Ring》のプロテクションを突破して勝利する手段にはなり得ますが、そのためだけに採用するには大ぶりであると言わざるを得ません。
総評
どちらのカードもカードパワー自体は控えめで、環境に大きな影響を与えることはないでしょう。
今回の改訂については、CFPの慎重なスタンスが明らかにされたことの方が重要かもしれません。次回以降の禁止改訂においても急激な変更の可能性は少なく、cEDHプレイヤーは淡々とその時のメタゲームに向き合う姿勢を取ることになりそうです。
